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障がい者e-SPOORTS大会 当事者から観た思うこと(3)

大会参加に思うこと

 重度の障がい者がeスポーツ大会へ参加する時に、試合の進め方やルールにはどんな対応が必要なのか。 実際にやってみないと分からなかった多くの課題が、群馬の大会で見えてきた。

まず、ステージ上にならぶ10台のモニターの位置をみてほしい。

eスポーツの公式大会では、よくみかける配列であるが、大会に参加された、車椅子ユーザーの車高は選手によって様々だ。

この車高が異なるのに、モニタの高さが統一されていることで、参加者のみやすさが変わってくる。一般の方であれば、椅子の高さを調整したり、 身体をかがめて対応できる。
一般の方には、なんてことはないことが、身体に障害をもつと、容易には変更できなくなる。

普段の家でプレイしている環境と、大会のプレイ環境が大きく異るのだ。

選手の一人、筋ジストロフィーの畠山さんは、何度か、試合を中断し、姿勢の調整を行っていた。LOLをやりなれている彼にとって、普段はそんなことはないだろう。大会参加に緊張していたのかもしれないが、 普段のプレイ環境と異なるっていたことも、パフォーマンスが発揮できなかった原因でないかと考える。

畠山さんと同じ筋ジストロフィー選手の越塚さんは、口で操作する特殊デバイスで操作していた。

標準のデバイス操作が困難な方は、こうした、自分の身体状況に合わせた操作環境で プレイが可能となるが、一方で、こうしたデバイスで参加することを、チート行為だと、不公平に感じる人もいるという。

eスポーツの舞台は、バリアを少なくすることで、一般参加者と同じスタートライン立つことができるが、試合の公平性をどのように検討していくかが、障がいを持つ方の参加にむけた課題となっていく.

2020-03-04 よっしー

1972年生まれ。デシェンヌ型筋ジストロフィー。
人工呼吸器で、口先で電動車いすを乗り回す。ただのオタクなおっさん。

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