障害があっても、ゲームを楽しめる工夫情報を発信します。

日本のゲームアクセシビリティー事情

ゲームアクセシビリティーについて、インターネットで検索すると当事者またはOT・PT・研究者による情報発信はあるが、支援・技術サポート活動をしている団体は残念なことに存在しない。

欧米では The AbleGamers Foundation(米) SpecialEffect(英)といった団体が存在しており、活発な活動をおこなっている。先月、国内での販売が開始された「XAC」は彼らの活動によって製品化されたものだ。

ところで日本と欧米のゲームアクセシビリティーには、なぜ、このような差があるのだろうか。

以前、前述の海外のサポート団体の方からこんな質問をされたことがある。

「日本の障がい者はゲームをしないの?」

海外のサイトをみていると、障害をもつ当事者が、ゲームができない理由を訴えているブログを多数みかける。例えば、ポケモンGOがアメリカでリリースされた直後の記事だとこんな感じだ。

国内では、ポケモンGOがリリースされても、WEB上で上記のような記事をみたことはなかった。

できないというのを、伝えるのはそんなに、敷居が高いことなのだろうか?

まさか、おもてなし文化の日本だから、暗黙の了解で、誰かが気づいてくれることを待っているということはないのだろうが、当たり前だが、口に出さないと、わからないし、よくなる機会はいつまでたってもやって来ない

筆者の周りにも、ゲームで遊んでいる人は多いが、一方でやらない人もいる。理由を尋ねると、「だって、手が動かないから出来ないのは当たり前でしょ」と、キョトンとした感じで答えてくれたエピソードがある。

できないのは当たり前。だって。でも。が、蔓延っている

日本でゲームアクセシビリティーを広めるためには、この障がい者が手伝って欲しいことを伝えることに鍵があると考えている。 なぜ、そう思ったのかをこれから数回に渡り掘り下げてみたい。

2020-02-11 よっしー

1972年生まれ。デシェンヌ型筋ジストロフィー。
人工呼吸器で、口先で電動車いすを乗り回す。ただのオタクなおっさん。

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