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東京ゲームショウ2018をレポート!

2018-09-23 00:09

いよいよはじまりました。幕張メッセでの東京ゲームショウ2018。
ここでは、ゲームやろうぜ!プロジェクトらしい視点からレポートしていきますよ!(*´ω`*)
 最初の感想は、とにかく人が多い!それも、周囲からは、中国語やら韓国語、英語など、多彩です。関心の高さが伺えますね。
 会場には、ちらほら車椅子ユーザも、それも男子ばかりでなく女子の車椅子ゲームユーザーも!これは、私達ゲームやろうぜ!プロジェクトメンバーもがんばらねばですね。
障害のある人が使える情報を探しに会場をぶらりぶらりと散策していると、馴染み深い情報の数々を発見!
 まずは、私達ゲームやろうぜ!プロジェクトが紹介されている、「ゲームのちょっといいおはなし」の冊子。手に取られた方はいらっしゃいますか?
これは、東京ゲームショウ主催のCESAさんが、ゲーム業界内外の様々な方にも、ゲーム産業に対する関心を深めてもらうきっかけとなるために刊行されているものです。障害のあるなしに関係なく、少しでも多くの方に、ゲームを遊びたいと思っている方がいることを知ってもらえるきっかけになればと切に思います。
 スマートフォンゲームコーナーでは、ソニーのスマートフォン Xperia(エクスペリア)で可能な、PS4リモートプレイが紹介されています。これをうまく使うと、通常のプレイステーションのコントローラの操作が困難なかたでも、スマホのタッチの軽い操作でゲームができるすぐれもの。でも、ここで試遊している人の多くの方が、この工夫がコントローラがうまく使えない人にも親しまれていることを知らないんだろうなー。

お!!!!これは、感激。NoxPlayerさんのブースがあった!
NoxPlayerは、台湾のAndroid用の無料エミュレーター。手が使えなくてスマホゲームアプリが自由に操作できない人用の救世主。ちょうどブースに日本語がわかる方がいたので、障害をもった方が使ってお世話になっていることをお伝えしました。何かできることがあればと協力できますと名刺をいただきました。まだいくつか動かないゲームアプリがあることも知っているようで、今後の課題だと伺いました。
そのお隣のブースは香港から。おなじみのBrookさん。Brookさんもお世話になっている製品の会社の一つ。Playstationや、Xbox、任天堂製品を異なるコントローラやキーボードやマウスでも操作できるように変換器を販売しています。私達はこのような製品をうまく利用して、障害がある人が使える、軽いスイッチでゲームで遊べる工夫などを紹介しています。このBrookに、以前英語のメールで問い合わせたことがあるのですが、とても対応が丁寧でした。
そして、そのまたお隣には、オランダパビリオンと日本大学のゲーム紹介のブースがあります。シリアスゲームをご存知ですか?オランダでは、「アプライドゲーム」と呼ばれているようです。日本だと「知育ゲーム」としての認知が高いかもしれません。いずれにせよ、ゲームを通して、医療や福祉・教育の場面での活用を目的としたゲームのことです。オランダは特にこのゲーム開発が盛んな国らしく、例えば多くの病院でゲームプログラマが在住し患者さんへのアプライドゲームの処方が行われているようです。
日本大学生産工学部のシリアスゲーム情報はこちら
 こちらは、MAYFLASHのブース。ここもBrookさんと同じくコンシューマーゲーム機に、異なるコントローラを接続できるアダプター等を紹介。任天堂スイッチをプレステコンとローラで操作できます。
こちらは、YesOJO。任天堂スイッチのドッグがプロジェクター投影機になる製品を紹介。バッテリーが内蔵されているので電源なしで、プロジェクター投影が可能とのこと。11月中旬に全国の大型家電販売店で扱うとのことでした。障害を持つ方のゲームの困難さは、コントローラだけでなく、画面の位置も大事になってきます。頭の位置が自由に動かせないので、テレビに投影しても目線の高さに思うように設置できない困難さがあります。その点、このプロジェクター投影でかつバッテリー内蔵というのは良さそうです。
おっと。これは。。。「寝ながらゲームだと!!」バウヒュッテさんブースでは、ゲーミング環境の紹介がありました。特に注目したのは、昇降式机や、モニタアームの設置方法です。これを使えば、目線の位置にうまく調整できそうです。また、この椅子も座るのが困難な方に、うまく使えないものかしら。。
こんなブースもありました。ここは、日本アクティビティ協会の健康ゲーム指導士養成講座のご案内。お話を伺った担当の方は、元ゲーム企業のかた。高齢者や障害者がゲームで健康になるための指導を行うようです。ゲームやろうぜ!プロジェクトの取り組みを紹介させていただき、国内で、障害があってもゲームができる情報を広げてほしいとお伝えしました。
こちらでは、CEDECの優秀な発表を紹介されていました。CEDECは、ゲーム開発者向けのカンファレンスで、今年8月にパシフィコ横浜で開催されていました。ここのブースでは、
・簡易脳波計を用いた「脳波VRゲーム」
・導電繊維を用いた安価かつ多彩なデータグローブ
の体験が可能です。早速。脳波VRゲームの芝浦工業大学の先生に、経緯をお尋ねすると、「もともとは、脳波をなにか生活に活用できないかと研究がはじまったのこと。電動車椅子を脳波で操作するなども試みたのこと。今回は、脳波とエンターテイメントをテーマに、発表したそうです。脳波活用のイメージは、例えば、コンサートにいっても、サイリウムを触れないような障害を持つ方が、ライブが始まって興奮してくると、その信号を拾って、色を変えて参加していることをアピールするようなものなど、今後も脳波とエンターテイメントのアイディアが沢山あるようです。
VRのコーナーに、トビー・テクノロジーさんのブースがありました。でもすでに撤収?されたのか、資料だけがありました。もともと、現在国内での視線入力デバイスの活用は、このゲームデバイスですから、その後のVRの活用とeスポーツでは、注目されますね。

最後はこちら、三和電子さんのゲームボタンやジョイスティックの販売です。このボタンの工夫で、コントローラーが使いやすくなりそうですね。

さて、今年も様々な新製品情報が紹介されていましたが、何処のブースでも、ゲームの実況中継のイベントがなされて、eスポーツを意識した構成になっていました。
ですが、その参加となると、標準コントローラが必須と、身体障害を抱える方にとっては、ハードルが高いルールになっています。公平性を保ちながら一緒に競い合える仕組みづくりを希望したいと思います。
今年会場内でちらほらみかけた、車椅子ユーザーたちも、ぜひ実際にブースで試遊して、ちょっとした困難さをメーカー側に気づいてもらえる機会をつくってほしいと思います。

さて、いかがでしたでしょうか?新作ゲームソフトの紹介ばかりのゲームショウだと思っていましたが、意外に意外、表向きはそのように広報されていませんが、見る人が見れば「あ!これが使えそう」と思えるはずです。
ぜひ、何かの機会にでも、足を伸ばしてみては(*^^*)

東京ゲームショウ2018レポートでした。


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